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胃ポリープ

胃ポリープ|高田馬場駅前メディカルクリニック|新宿区の消化器、内視鏡、内科・外科・肛門科

概要

胃ポリープとは、胃の粘膜にできる小さな隆起(できもの)の総称です。

 

多くは良性であり、健康診断や人間ドックで偶然見つかることがほとんどです。

 

形や大きさ、発生する部位によっていくつかの種類があります。

 

多くの場合は経過観察で十分ですが、まれにがん化のリスクを持つものもあるため、定期的な内視鏡によるフォローが大切です。

原因

胃ポリープにはいくつかのタイプがありますが、代表的なのは「過形成性ポリープ」と「胃底腺ポリープ」です。

 

過形成性ポリープは、慢性胃炎やピロリ菌感染により胃の粘膜が再生を繰り返す過程で発生します。

 

炎症によって粘膜が厚くなり、局所的に盛り上がってポリープ状になるものです。

 

一方、胃底腺ポリープは胃酸の分泌が強い胃の上部(胃底部や胃体部)にできるもので、ピロリ菌感染がない人にもみられます。

 

特に女性やプロトンポンプ阻害薬(PPI)を長期服用している人に多く、ほとんどが良性です。

 

ほかにも、腺腫性ポリープ(腺腫)やポリポーシス症候群に伴う遺伝性のポリープなどがあり、種類によって性質や治療方針が異なります。

症状

ほとんどの胃ポリープは無症状で、日常生活に支障をきたすことはありません。

 

まれにポリープから出血することがあり、その場合は黒っぽい便や軽い貧血症状を起こすことがあります。

 

また、大きなポリープが幽門部(胃の出口)付近にできると、食べ物の通過が妨げられて胃の不快感や吐き気を生じることもあります。

 

多くの場合、症状がないため、胃カメラ検査で初めて発見されます。

検査・診断

診断には上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)が行われます。

 

内視鏡でポリープの形状、色調、大きさ、表面の状態などを観察します。

 

一見良性のポリープのようでも、表面の色が不均一だったり、陥凹(へこみ)や出血がある場合には、組織検査(生検)を行ってがんの有無を確認します。

 

ピロリ菌感染が関係していることもあるため、必要に応じてピロリ菌検査(呼気・便・血液・生検)も同時に行います。

 

ピロリ菌が陽性の場合は、除菌治療を行うことで新たなポリープの発生を抑えることができます。

治療

多くの胃ポリープは経過観察で十分です。

 

特に胃底腺ポリープはがん化の可能性が極めて低いため、定期的な内視鏡でのフォローを行います。

 

一方、過形成性ポリープは大きくなると出血や貧血の原因になることがあるため、1cm以上や形が不整な場合は内視鏡的ポリープ切除(ポリペクトミー)を検討します。

 

腺腫性ポリープ(腺腫)は前がん病変とされるため、発見された場合は原則として切除します。

 

切除は内視鏡で行い、日帰りまたは短期入院で可能です。

 

また、ピロリ菌陽性の場合には除菌治療を行うことで、過形成性ポリープの縮小や消失が期待できます。

 

生活習慣としては、過度な飲酒や喫煙を避け、規則正しい食事を心がけることも重要です。

まとめ

胃ポリープの多くは良性で心配のいらない病変ですが、一部にはがん化のリスクを持つものもあります。

 

そのため、放置せずに定期的な胃カメラ検査で状態を確認することが大切です。

 

当院では、苦痛の少ない内視鏡検査を行い、ポリープの性状や大きさに応じて、経過観察・切除・ピロリ菌治療などを適切に組み合わせて対応しています。

 

健診で胃ポリープを指摘された方も、安心してご相談ください。