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【副院長】「コロナワクチン(4回目)、感染予防の持続期間は?打った方がいいの??」|高田馬場駅前メディカルクリニック|新宿区の消化器、内視鏡、内科・外科・肛門科

【副院長】「コロナワクチン(4回目)、感染予防の持続期間は?打った方がいいの??」

4回目のコロナワクチン接種が開始しました

2022年の夏はまさかの6月中の梅雨明け、続く猛暑日・・・という暑い幕開けとなりました。

我が家の猫たちはクーラーの効いた部屋で“より小さい段ボール”を見つけては体を丸めてギューギューに丸まって寝たり、ボールを追いかけたり、自由気ままに過ごしています。 “猫飼い主あるある話”ですが、我が家でもやはり「捨てようと思っていた段ボールに猫が入るから、捨てられない段ボールが溜まってく生活」を送っております(笑)

 

さて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン4回目接種が本格的にスタートしました。

 現在の4回目ワクチン接種対象者

新宿区では、以下のような方を対象としています。

追加(3回目)接種を完了した日から5か月以上経過した方のうち、次の各項のいずれかに該当する方。

 60歳以上の方
 18歳以上60歳未満で基礎疾患を有する方、重症化リスクが高いと医師が認める方

ワクチンの効果はどのくらい続くの? 

最近、患者様から以下のような質問をよく受けます。

「本当に4回目のワクチンは打った方がいいの?」

「今回のワクチンの効果はどのくらい続くの?」

 

今回、とても興味深い論文が発表されましたのでご紹介させていただきます。

BMJ誌2022年5月24日号 イスラエル・Maccabi Healthcare ServicesのSivan Gazit氏の後ろ向き診断陰性デザインによる症例対照研究の結果をBMJ誌2022年5月24日号に報告しました。

ウイルス感染症(COVID-19)に対するBNT162b2ワクチン(Pfizer-BioNTech製)の4回接種は、3回接種と比較して新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染予防とCOVID-19重症化予防の両方の有効性が認められたが、感染予防効果は比較的早期に減弱することが示唆された


①感染予防効果は3週目が65%でピーク

4回目接種後最初の3週間は、3回接種と比較してSARS-CoV-2感染およびCOVID-19重症化の両方に対して有効性が認められたが、感染予防効果は時間とともに低下した。すなわち、SARS-CoV-2感染に対する4回接種の相対的な有効率は、接種後3週目(14~20日)に65.1%(95%信頼区間[CI]:63.0~67.1)でピークに達した後、以降は急速に低下し、接種後10週目(63~69日)には22.0%(95%CI:4.9~36.1)となった。

②重症化予防効果は72%以上を維持

一方、重症COVID-19に対する4回接種の相対的な有効率は、追跡期間を通じて高率に維持された(接種後7~27日で77.5%、28~48日で72.8%、49~69日で86.5%)。ただし、重症化は比較的まれな事象で、追跡期間中のCOVID-19関連入院・死亡の発生は全体でもわずか572例(0.25%)であった。

4回目接種をうけたとしても、感染予防効果は3週目がピークとなり、早期に減弱します。つまり、新型コロナウイルス感染症の感染予防には手洗い・うがい・3密回避などの基本的な感染予防対策がこれからも欠かせないということです。

 

しかし、この論文から高齢の方や基礎疾患のある「重症化するリスクの高い方」にとっては重症化予防の有効性が認められた4回目接種は非常に有効であることが分かりました。

 

もちろん、ワクチンにアレルギー反応がある方、強い副反応が出ることが予想される方などは、かかりつけ医への相談が必要です。

新型コロナウイルスワクチン接種に関する不安・ご質問など当院へいつでもご相談ください。 一人一人の患者様のご事情・ご不安に寄り添って、一緒に考えさせて頂きます。