あなたの便秘はどのタイプ?
冬至も過ぎ、1年で最も寒い時期になってきました。
寒い時期なると便秘が悪化する・痔が悪化する、とお悩みの方も多いと思います。
今回は便秘についてお伝えします。
便秘とは?
まず、便秘の定義についてです。
実は、「何日便が出なかったら便秘」という明確な定義はありません。
「慢性便秘症診療ガイドライン2017」では、“本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態”を便秘としています。
たとえば3日に1回でも、スムーズに排便でき、スッキリ感があれば便秘ではありません。
逆に毎日出ていても、残便感があってスッキリしない、お腹が張って違和感があるといった不快な自覚症状があるなら便秘と言えます。
便秘の種類について
機能性便秘(いわゆる普通の便秘)と、器質性便秘(大腸癌など、原因となる病気が隠れている)に大きく分けられ、機能性便秘はさらに3つに分けられます。
<機能性便秘>
弛緩性便秘
大腸の運動が低下しているタイプ。
腸管の緊張が緩んでしまい、腸のぜん動(腸の内容を肛門の方向に向かって送り出す比較的規則的な動き)が充分行われないため、水分が過剰に吸収されて便が硬くなってしまいます。
便秘の中でも頻度が高く、運動不足・水分不足・食物繊維不足・腹部の筋力の低下などが原因になります。
冬になると水分不足・運動不足になりがちで、弛緩性便秘の悪化の一因となります。
けいれん性便秘
自律神経の乱れによって腸管が緊張してしまい、便がうまく運ばれずにコロコロした便になるタイプ。
便秘と下痢を繰り返すことも多いです。
精神的ストレス、環境の変化などがきっかけになりやすいです。
直腸性便秘
起床して体を動かしたり、食事を摂ったりすると腸が動き出して便が直腸に送られます。
すると排便反射という働きで便意を催します。
この排便反射が起こらず、うまく排便できなくなるタイプです。
高齢者や寝たきりの方、痔や恥ずかしさなどにより排便を我慢しがちな方に多いです(寒くてお手洗いを我慢する傾向になると、良くないですね)。
実際の診療ではこの3つの原因が同時に起きていることも多いです。その方の症状にあわせて治療方法を提案していきます。
<器質性便秘>
腸閉塞や大腸癌、腸管の癒着など、実際に腸が狭くなっていて便秘が起こるタイプ。
機能性便秘に比べると数は少ないですが、重大なご病気が隠れている場合があります。
我々にとっては「見逃してはいけない便秘」で、器質性便秘が疑われる際には医療機関での精査が必要になります。
最後に
便秘での受診に恥ずかしさを感じるというお声もよく伺います。
手に取りやすく効果の高い便秘薬も多く市販されているため、受診のタイミングがどうしても遅くなりがちです。
便秘が長年続くことにより腸の動きが低下して治療が難しくなることもありますし、痔などを併発してくることもあります。
便秘程度で・・・と思わずに、お困りの際はいつでも当院へご相談下さい。
もし器質性便秘が疑われる場合や、ご心配な症状がある場合は必要に応じ大腸カメラなどの精密検査をご提案します。
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高田馬場駅前メディカルクリニック
院長 廣澤 知一郎
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