大腸内視鏡検査ってどんな検査?
- 2023年8月8日
- 院長コラム
今回は大腸内視鏡検査の流れや検査におけるポイントについて説明したいと思います。
大腸内視鏡検査を受ける時に一番大事な事は検査前にしっかりと腸をきれいにする事です。
この前処置を行わないと、病変の見落としや場合によりカメラの挿入に支障が出る事もあります。
まずは検査前に必要な前処置についてお話しします。
目次
大腸内視鏡検査の前処置とは?
どんな事をするの?
前処置は腸管洗浄液(ニフレック)という薬を飲んでいただき、腸の中を綺麗にした状態で、検査を行います。
どのくらいかかる?
早い方では2時間程度で大腸がきれいになりますが、元々便秘の方や腸の長い方は4-5時間かけてもきれいにならない事があります。
この場合は腸管洗浄液を2日に渡り飲んで頂くなど新たな戦略が必要な事もあります。
腸が綺麗になったらいよいよ検査に入ります。
検査の流れ
1,まずは、ベッド上で左側を下にした横向きになり、膝を抱えるような姿勢で検査を行います。
2,次に、内視鏡を挿入する前に、局所麻酔のゼリーや潤滑用ゼリーを使い、肛門に病気がないか診察で確認してから開始します。
3,内視鏡を肛門から挿入していきます。
太さ約12mmの内視鏡を肛門から挿入し、大腸の一番奥である盲腸まで内視鏡を進めます。
大腸の長さはおよそ150cmで個人差があり、また腸の形によって仰向けや右向きへと患者様の体の向きを変えながら内視鏡を進めていきます。
4,一番奥の盲腸に到達した後、内視鏡を徐々に抜きながら観察を行っていきます。
内視鏡を抜く際、腸内をじっくり観察します。
観察だけであれば10-20分程度ですが、ポリープを切除したり細胞を採取したりする事により検査時間はかかります。
5,無事に検査を終えたら鎮静剤の効果が切れ、体が復帰するまで個室のリクライニングシートでおくつろぎ下さい
苦痛の少ない観察方法
観察の際には、内視鏡から空気を入れて腸管を十分に広げ、大腸のひだの裏まで隅々観察をします。
通常は空気を入れるとお腹が張るため検査中、検査後に苦しくなりますが、当院では空気ではなく二酸化炭素を使用しています。
二酸化炭素はガスの吸収が早く、腸管を十分に広げて検査をしても検査後にお腹が張る事はほとんどありません。
また、検査中は腸内に残っている泡や汚れを適宜、水で洗浄しながら病気の見逃しがないように観察していきます。
当院では胃カメラ、大腸カメラとも鎮静剤を使用してなるべく苦痛を少なく検査しております。
もちろん鎮静剤をご希望されない患者様には鎮静剤なしでも検査いたします。
胃カメラ、大腸カメラを一緒に施行する事も可能で多くの患者様に好評を頂いております。
ポリープや病変があった際は日帰りで切除
当院ではポリープや癌を疑うような病変があった場合には、必要に応じて病変の組織を一部採取したり、日帰りでポリープの切除を行っております。
大きなポリープで入院が必要な場合は他院へ紹介させて頂きます。
9階にオープンした胃・大腸内視鏡センターのご紹介
患者様のご要望にお応えすべく2023年7月22日に同じビルの9階に消化器内視鏡センターをオープン致しました。
完全個室、トイレ付きでNetflixで映画鑑賞や動画、読書、もちろんお仕事も下剤を飲みながら有意義にお過ごし頂けるよう、Wi-Fi環境も整えてあります。
オープンして2週間経ち、ご利用頂いた患者様からは沢山の嬉しいお言葉を頂いております。
下痢、便秘、血便などの症状がある場合は是非当院へご相談下さい。
参考資料 消化器内視鏡学会HP
高田馬場駅前メディカルクリニック
【診療内容】内科・外科・消化器内科・内視鏡内科・肛門治療・総合診療科に対応致します。
年末年始除く土日祝も診療
女性のための女性医師による内視鏡✨
高田馬場駅前メディカルクリニック
院長 廣澤 知一郎
高田馬場駅前メディカルクリニック
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