便潜血検査で陽性だと大腸がん?便潜血検査の特徴と大腸がん予防

- 2022年10月15日
- 副院長コラム
便潜血検査を検討していても、検査の詳細や陽性で大腸がんを特定できるのかわからず、迷っている人は少なくありません。
便潜血検査は消化器系の問題発見に有用で、陽性が出ても大腸内視鏡検査を受ければ大腸がんの死亡リスクを軽減可能です。
今回は、便潜血検査の特徴と大腸がんが見つかる理由、陽性後の大腸内視鏡検査と大腸がん予防について詳しく解説します。
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大腸や肛門で出血が起こると便に血液が混ざりますが、出血量が多ければ便が赤くなる・暗くなるなど目視でも確認できます。
逆に出血量が少なければ便に血液が混ざっていても見た目だけではわからないため、出血しているか判別できません。
便潜血検査とは「大腸がんの疑いのある人を見つけるための検査」で、便に血液が混入しているか、下部消化管からの出血があるか、陽性か陰性かで見極めが可能。
厚生労働省が40歳以上に毎年検査の受診を推奨しているため、対象年齢で大腸がんの不安があるならぜひ便潜血検査を検討してみましょう。
便潜血検査で陽性?検査方法
便潜血検査は、専用の検査キットを使って便の表面から適量のサンプルを採り検査機関に提出するだけの簡単な検査です。
食べ物や薬の影響を受けないため、食事制限や事前の準備は特に必要ありません。
大腸がんを患っていたとしても毎日出血するのは稀で、1回の検査だけでは疾患を見逃してしまうリスクもあるでしょう。
日本では便潜血検査の精度を上げて大腸がんの兆候に気づけるように、2日連続で便のサンプルを採取する「2日法」が適用されています。
便潜血検査で陽性?有効性
国立研究開発法人国立がん研究センターによると、欧米で広く用いられている便潜血検査化学法にて、毎年の受診で33%、2年に1度の受診で13~21%大腸がん死亡率が減少。
日本で広く用いられている免疫法では、症例対照研究にて1日法でも毎年の受診で大腸がん死亡率が60%減少しています。
病変の進行度や算出方法で差が大きいものの、便潜血検査の感度(大腸がんで便潜血検査が陽性となる確率)は、免疫法が化学法と同等もしくはそれ以上との判断です。
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便潜血検査で大腸がんは見つかる?

便潜血検査→偽陽性のリスク
便潜血検査で陽性反応が出たからと言って、必ずしも大腸がんを患っているとは限りません。
陽性=消化器系に何かしら問題があり便に血が混ざっているのは事実ですが、出血の原因は大腸がん以外にも、痔・ポリープ・炎症や潰瘍も考えられます。
痔や大腸ポリープは特に、便潜血検査で比較的陽性となりやすい病気です。
便潜血検査で陽性になったら少なからず大腸がんの疑いもあると認識し、大腸全体を正確に検査できる大腸内視鏡検査を受診しましょう。
便潜血検査→偽陰性のリスク
便潜血検査は、他の検診方法よりも副作用や予期せぬ問題発生が少ないメリットがあります。
ただし、検査結果は完璧ではなく、大腸がんと別の疾患で陽性になる「偽陽性」に加えて、実際には大腸がんが隠れているのに陰性になる「偽陰性」の恐れも。
便潜血検査で陰性でも、腹部や便の不調や異常が続いているなら、大腸がんを早期発見するために大腸内視鏡検査の受診がおすすめです。
便潜血検査→陽性が出たら
便潜血検査で陽性反応なら出血には原因があり、大腸がんも懸念されますが軽度な痔や小さいポリープなどそこまで重大な疾患ではないケースも珍しくありません。
陽性の結果が出た後、状況によっては便潜血の再検査が実施され、今度は陰性となる人もいるようですが、大腸がんでも偽陰性のリスクがあります。
陰性でも念のため、一回でも陽性になったら軽視して放っておくのはNG。
便潜血検査を受診した行為自体を大腸がん発見のチャンスと捉えて、大腸内視鏡検査の実施は不可欠です。
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便潜血検査と大腸カメラでがん予防

陰性でも大腸カメラを受診すべき人
便に血が混じっているかがわかる便潜血検査では、大腸がんを100%発見できるわけではなく、2日連続で陰性になっても大腸がんではないと保証できません。
陰性でも要注意な人
- 出血が目視で確認できる
- 便秘や下痢が治らない
- 便が細くなった
- 腹痛がある
- 過去に大腸ポリープがあった
上記に一つでも該当するなら、便潜血検査が陰性でも大腸内視鏡検査を受けるべきなので、まずは医師に相談してください。
便潜血検査も大腸カメラも当院で
便潜血検査で陽性となり大腸カメラで大腸がんが見つからなくても、前がん病変の「大腸ポリープ」の段階で切除できれば大腸がんを予防できます。
便潜血検査で一度でも陽性と判定された経験のある方は、できるだけ早く内視鏡検査を受けましょう。
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いきなりの大腸カメラ検査に抵抗があるなら、当院でも便潜血検査を実施可能なので、まずはご相談ください。
便潜血検査陽性で大腸がんを早期発見

便潜血検査は「大腸がんの疑いのある人を見つける検査」で、陰性か陽性かで下部消化管からの出血の有無を判定できます。
ただし、大腸がんがあるかどうか完璧にわかるわけではなく、陰性でも念のため、陽性なら必ず大腸内視鏡検査を受診した方が無難です。
便潜血検査と大腸カメラを上手に活用して、がんのリスクを最小限に健康を守りましょう。
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参考文献:ケアネット
副院長 産形 麻美子
高田馬場駅前メディカルクリニック
【診療内容】内科・外科・消化器内科・内視鏡内科・肛門治療・総合診療科に対応致します。
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高田馬場駅前メディカルクリニック
院長 廣澤 知一郎
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