胃がんハイリスク検査(ABC検診)とは?胃カメラも受診して胃がん予防とリスク軽減

- 2024年11月24日
- 内科部長コラム
胃がんハイリスク検査(ABC検診)を検討していても、どんな検査なのか詳細がわからず迷っている人は少なくありません。
胃がんハイリスク検査(ABC検診)では胃がんのリスクは判定できるものの胃がんの発見はできないため、胃カメラを受診すると胃がん予防や早期発見が可能です。
今回は、胃がんハイリスク検査(ABC検診)の特徴と結果の見方、胃がんのリスクを軽減する胃カメラについて詳しく解説します。
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胃がんハイリスク検査(ABC検診)とは

胃がんハイリスク検査の特徴
胃がんハイリスク検査(ABC検診)とは、胃がんの発生リスクをA~Dの4群に分類する血液検査です。
ピロリ菌感染の有無(血清ヘリコバクターピロリ抗体)と胃粘膜萎縮の程度(血清ペプシノゲン値)を測定します。
胃の状態に応じて検診間隔を設定し、高リスクなら精密検査が推奨され、低リスクなら精密検査を省略して効率化。
胃カメラやバリウム検査の代わりにはなりませんが、必要性を判断する基準になり、より効果的に胃がんの予防や早期発見を図れるでしょう。
胃がんハイリスク検査受診前に
胃がんハイリスク検査(ABC検診)は、ピロリ菌の除菌治療を受けた後だと正確な判定ができません。
同様に、胃薬や抗菌薬の服用、治療中の疾患や手術歴によっても抗体価や値が変動してしまい結果にズレが生じます。
問題なく正確に判定が出て低リスクと診断されても、完全に胃がんのリスクはなくならないので、定期的な検診が必要です。
胃がんハイリスク検査を受診
胃がんハイリスク検査(ABC検診)は保険適用外のため、症状がないなら自由診療で全額自己負担になるのは否めません。
自治体によって健診の一環で胃がんハイリスク検査を提供していて、例えば当院がある新宿区の隣の中野区では過去に検査経験がない40歳以上は500円で受けられます。
人間ドックや健康診断のオプションで追加も可能なので、身体の調子や年齢を考慮してまとめて受けると良いでしょう。
【予約】https://tmclinic.reserve.ne.jp/
胃カメラの予約は3分で完了!
胃がんハイリスク検査(ABC検診)の結果

胃がんハイリスク検査の分類
胃がんハイリスク検査(ABC検診)では、ヘリコバクター・ピロリ抗体価検査とペプシノゲン検査にて陰性(-)陽性(+)を調べます。

「A群」は健康的な胃粘膜で胃がん発症リスクが極めて低く、ピロリ菌の除菌も必要ありません。
「B群」は多少弱った胃粘膜、「C群」は弱った胃粘膜、「D群」は非常に弱った胃粘膜で、B<C<Dと胃がんになるリスクが高いです。
出典:Gastro-Health Now 2012.10.1 第 22 号特定非営利活動法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構
胃がんハイリスク検査の対応
胃がんの発症リスクがあるB~Dの結果が出たら、必ず内視鏡による精密検査を受けましょう。
胃カメラで胃の状態を確認し、ピロリ菌に感染しているなら除菌治療について医師にご相談ください。
ピロリ菌を除菌しても胃がんのリスクは0になりませんが、分類に応じて定期的な胃カメラ検査で胃がんを早期発見できます。
胃がんハイリスク検査の対象外
胃がんハイリスク検査は身体の状態で数値が変動しやすく、検査の対象外や正確な結果が得られない人も珍しくありません。
- 対象外・測定不備の例
食道、胃、十二指腸疾患を治療中
1ヶ月以内に胃薬や抗生剤を服用
胃を切除している
腎不全
腎機能障害
上記に該当していて胃の不安や不調があるなら、胃がんハイリスク検査を省略して胃カメラ検査を実施するのが賢明です。
【予約】https://tmclinic.reserve.ne.jp/
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ハイリスク検査(ABC検診)と胃カメラ

胃がんハイリスク検査は発見×
胃がんハイリスク検査(ABC検診)によるヘリコバクター・ピロリ抗体価検査やペプシノゲン検査は、胃粘膜の状態を簡便に評価する目的としては非常に有用でしょう。
ただし、あくまでも現在の胃の状態が胃がんになりやすいかどうかを予測するのみで、直接胃がんの発見は不可。
「胃がんの有無」を明確に診断できる胃がん検診で推奨されている方法は、上部消化管内視鏡(胃カメラ)と上部消化管X腺(バリウム)の2つだけです。
ハイリスク検査後に胃カメラ
胃がんハイリスク検査をした結果がB以下はもちろん、Aでも今後の生活習慣によっては胃が弱りかねないため、定期的な胃カメラ検査をおすすめします。
結果について相談したい・精密検査をしたい・ピロリ菌を除菌したいなど、当院への受診は胃に関するどんなお悩みでも構いません。
- 当院の内視鏡検査の特徴
1. 胃カメラは当日予約可
2. 鼻からor口からの胃カメラを選べる
3. 鎮静剤で無痛、お腹が張らない
4. 大腸ポリープは日帰りで手術
5. 胃カメラ・大腸カメラ同日施行◎
6. 土日祝日も検査対応
7. 女性医師の希望も
消化器内視鏡学会専門医・大腸肛門病学会専門医・消化管学会専門医/指導医が責任を持って対応するので、お気軽にご予約してくださいね。
ハイリスク検査×胃カメラでがん予防

胃がんハイリスク検査(ABC検診)は、ヘリコバクター・ピロリ抗体価検査とペプシノゲン検査で胃がんの発生リスクを分類する血液検査です。
B~Dの結果が出たらピロリ菌の除菌と毎年~3年以内の定期的な精密検査が必要なので、必ず胃カメラ検査とピロリ菌除菌を医師に相談しましょう。
胃がんハイリスク検査でA判定でもピロリ菌を除菌しても、胃がんのリスクは決して0にはならないため、胃に不調があるならまずは胃カメラの受診を強くおすすめします。
【予約】https://tmclinic.reserve.ne.jp/
胃カメラの予約は3分で完了!






