痔核硬化療法「ジオン注射(ALTA療法)」とは?いぼ痔を切らずに負担なく治す方法

- 2023年5月18日
- 副院長コラム
いぼ痔のお悩みを抱えていても、相談する恥ずかしさや切る手術への恐怖心で治療するか迷っている人は少なくありません。
肛門の中にできたいぼ痔なら、当院では痔核硬化療法「ジオン注射(ALTA療法)」を適応可能、痔を切らずに治せます。
今回は、ジオン注射の特徴と治療の流れ、メリットと注意点を詳しく解説していきましょう。
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目次
痔核硬化療法 ジオン注射(ALTA療法)

ジオン注射の前に肛門疾患の種類
肛門疾患を代表する痔には、いぼ痔(痔核)、切れ痔(裂肛)、あな痔(痔瘻)の3種類があり、それぞれ良性の疾患です。
肛門の中(内側)にできるいぼ痔を内痔核、肛門の外側にできるいぼ痔を外痔核と呼びます。
当院での受診割合は、いぼ痔が60%、切れ痔が35%、あな痔が5%程度と、いぼ痔に悩まれている患者様が大半。
手術後の痛みがあり入院する「切る治療法」をイメージされがちですが、内痔核では切らずに治せる痔核硬化療法「ジオン注射(ALTA療法)」を適応可能です。
ジオン注射(ALTA療法)の特徴
当院では、内痔核は基本的に内服・注入軟膏で治療を進めますが、痔による出血・痔の脱出症状が改善しない患者様も珍しくありません。
状況によっては痔核硬化療法「ジオン注射(ALTA療法)」が適応になり、切らずに注射するだけで内痔核を縮小させられます。
ジオン注射は講習を受けた専門の医師しか施行できず、外科手術と比べて出血や痛みが少ないため、患者様の負担を大きく軽減可能です。
ジオン注射(ALTA療法)の成分
ジオン注射(ALTA療法)では、硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸を有効成分とする強力な硬化剤「ジオン」を使用。
患部にジオンを注射で直接注入すると、硫酸アルミニウムカリウムによって線維化が起こり痔核が退縮、脱出しづらくなり出血症状が改善されます。
硫酸アルミニウムカリウムによる過度な炎症を抑制し、組織障害を防ぐのがタンニン酸の役割です。
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痔核硬化療法 ジオン注射(ALTA療法)の流れ

ジオン注射(ALTA療法)の準備
治療の流れはクリニックでも詳しく説明しますが、当院ではジオン注射(ALTA療法)を日帰りで手術できます。
まずは点滴で軽い鎮静剤を投与し、お休みいただいたのを確認してから肛門周囲へ痛み止めの局所麻酔。
肛門周囲の筋肉が緩むため、ジオン注射が投与しやすい状態です。
ジオン注射(ALTA療法)の治療

肛門鏡を使用し、痔核に薬液を十分に浸透させるため、4ヶ所に分けてジオン注射(ALTA療法)を投与します。
複数の痔核があればそれぞれの場所に投与し、麻酔の影響がなくなるまで1時間ほどリカバリー室でお休みいただき経過を観察。
問題なければご帰宅いただき、翌日外来診察する流れです。
ジオン注射(ALTA療法)の術後

ジオン注射(ALTA療法)を投与してから1~2週間経過すると、痔核に流れ込む血液の量が減るため、出血が止まり脱出の程度も軽くなります。
引き伸ばされていた支持組織が元の位置に固着・固定する投与後1ヶ月が経過すると、出血・脱出はもうみられません。
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痔核硬化療法 ジオン注射(ALTA療法)の利点

ジオン注射(ALTA療法)は保険◎
ジオン注射(ALTA療法)には保険が適用されるため、患者様はお安い費用で治療を受けられます。
- ジオン注射の費用
5,000円〜(保険診療1割負担)
15,000円〜(保険診療3割負担)
ジオン注射をしたからといって今後二度といぼ痔にならないとは限りませんが、ジオン注射でいぼ痔が再発する可能性は10%程度です。
ジオン注射(ALTA療法)は短時間
ジオン注射(ALTA療法)の治療は、鎮静剤から4ヶ所の分割投与まで、時間を要する手術ではありません。
お休みになられている間に短時間で終了し、あまりに実感がないため「もう終わったの?」と驚かれる患者様も多いです。
日帰り治療なので、翌日には日常生活に復帰できます。
ジオン注射(ALTA療法)は負担少
切らずに治療できるジオン注射(ALTA療法)は、出血もなく痛みも感じません。
外科専門医である、院長・副院長ともに講習会を受講しており、施行医として男性医師・女性医師をお選びいただけます。
肛門疾患の痔は非常にデリケートなお悩みですが、ストレスも負担も少なく治療できるのが当院の特徴です。
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痔核硬化療法 ジオン注射(ALTA療法)注意点

ジオン注射(ALTA療法)適応外も
ジオン注射(ALTA療法)はすべての内痔核で適応されるわけではありません。
ジオン注射を受けられない方は下記の通りです。
1 妊娠中、授乳中の方
2 小児(15歳未満)
3 透析治療を受けている方
4 嵌頓(かんとん)している方
5 前立腺癌などで放射線治療の既往のある方
6 全身状態が不良の方
適応しているかは診断での判断となるので、いぼ痔でお悩みならぜひ一度当院へご相談ください。
ジオン注射(ALTA療法)後の制限
自転車、オートバイ、長時間の自動車の運転は1週間ほど、運動は2~3日ほど避けましょう。
アルコール類も2~3日はNG、カレー、わさび、胡椒、とうがらしなどの刺激物は3週間程度、脂っこい食事もしばらく控えるのが無難です。
ジオン注射(ALTA療法)の副作用
ジオン注射(ALTA療法)には、一時的ではありますが多少の副作用の懸念があるのは否めません。
注射部分に痛み、腫れ、発熱、違和感、肛門部分を重く感じるなどの症状が出たら、速やかに医師に相談しましょう。
ジオン注射(ALTA療法)でいぼ痔改善

当院では平日でも、土日祝日でもジオン注射の施行が可能です。
恥ずかしい・怖いと迷っていても、いぼ痔の痛みや出血は治りません。
ジオン注射に限らず肛門疾患について当院にご相談いただければ、お一人お一人にとって最適最良の治療方法をご提案します。
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