糖尿病とは?原因・症状・予防・治療まで医師がわかりやすく解説

- 2025年12月27日
- 小林医師コラム
「最近、のどが渇く」「疲れやすい」「健康診断で血糖値が高いと言われた」
それはもしかすると糖尿病のサインかもしれません。
糖尿病は放置すると合併症によって目・腎臓・神経・心臓・血管に深刻なダメージを与える可能性がある病気です。
しかし、早期に発見し、生活習慣を整えれば十分にコントロールできます。
今回は、糖尿病の原因・症状・治療・予防法を、高田馬場駅前メディカルクリニックの医師がわかりやすくご紹介します。
糖尿病とは?
糖尿病とは、インスリンというホルモンの働きが弱くなり、血糖値が慢性的に高くなる病気です。
血糖値が高い状態が続くと、血管が傷つき、全身の臓器にさまざまな障害を引き起こします。
糖尿病の種類
- 1️⃣ 1型糖尿病
インスリンを作る膵臓の細胞が壊れてしまい、インスリンが分泌されなくなるタイプです。
小児・若年成人に多いですが、どの年齢でも発症します。
- 2️⃣ 2型糖尿病(生活習慣型)
食生活の乱れ・運動不足・肥満・遺伝などが関係し、インスリンの効きが悪くなるタイプです。
日本人の糖尿病の約95%がこの2型糖尿病です。
糖尿病の主な症状
初期は自覚症状がほとんどなく、気づかないまま進行することもあります。
以下の症状がある方は、早めに受診しましょう。
- のどが渇く・水をよく飲む
- 尿の回数が多い(夜間頻尿)
- 体重が減るのに食欲がある
- 体がだるい・疲れやすい
- 目がかすむ
- 手足のしび
症状が出る頃には、すでに血糖値がかなり高い状態になっていることが多いため、健康診断での早期発見が大切です。
糖尿病が怖いのは「合併症」
高血糖が続くと、血管が徐々に傷つき、以下のような合併症を引き起こします。
- 糖尿病網膜症(失明の原因になることも)
- 糖尿病腎症(人工透析が必要になることも)
- 糖尿病神経障害(しびれ・痛み・感覚異常)
- 心筋梗塞・脳卒中・足壊疽(血管障害によるもの)
これらは長期間の血糖コントロールで予防可能です。
糖尿病の検査
当院では以下の検査を行い、診断・治療方針を決定します。
- 血糖値測定(空腹時・随時)
- HbA1c(過去1〜2か月の平均血糖値)
- 尿検査(尿糖・尿たんぱく)
- 腎機能・脂質・肝機能などの採血
結果に応じて、食事・運動・薬物療法を組み合わせた治療を行います。
糖尿病の治療
① 生活習慣の改善
- 食事:炭水化物・脂質・塩分を控え、野菜や魚・大豆製品を積極的に
- 運動:1日30分のウォーキングを週5日以上が目安
- 睡眠:6〜8時間の質の良い睡眠
- 禁煙・節酒
② 薬物療法
- 内服薬:血糖値を下げる薬を数種類から選択(DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、メトホルミンなど)
- 注射薬:インスリンやGLP-1受容体作動薬など
医師が患者さん一人ひとりの生活・体質・合併症の有無に合わせて最適な治療を提案します。
糖尿病を予防するためにできること
- 毎年の健康診断を欠かさない
- BMIを25未満に維持する
- 外食・間食を減らす
- 夜遅い食事・飲酒を控える
- ストレスをためない
特に、血糖値・血圧・コレステロールの3つをバランス良く管理することが、糖尿病予防のカギです。
高田馬場駅前メディカルクリニックでの糖尿病診療
当院では、糖尿病やその予備群の方に対して、
- 採血・尿検査による正確な診断
- 合併症スクリーニング
- 継続的な血糖コントロールとフォローアップ
を行っています。
「血糖値が高め」「健診で指摘された」など、少しでも気になる方はお気軽にご相談ください。
まとめ:糖尿病は「気づいた時がスタート」
糖尿病は一度かかっても、正しい生活と治療で十分にコントロールできる病気です。
「まだ軽いから大丈夫」と放置せず、今からできることを始めましょう。
高田馬場駅前メディカルクリニックはJR山手線・西武新宿線・東京メトロ東西線「高田馬場駅」早稲田口から徒歩30秒。
仕事帰りやお昼休みにも通いやすい環境で、皆さまの健康をサポートしています。
【予約】https://tmclinic.reserve.ne.jp/
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