高血圧とは?症状がなくても放置は危険!治療と生活改善のポイント

- 2025年12月1日
- 小林医師コラム
「健康診断で血圧が高いと言われた」「少し下がったから様子を見ている」
実は、高血圧は自覚症状がないまま進行する“サイレントキラー(沈黙の病気)”です。
放置すると、脳卒中・心筋梗塞・腎不全などの重大な病気を引き起こす可能性があります。
今回は、高血圧の原因や治療、そして日常でできる予防・改善方法を医師がわかりやすく解説します。
高血圧とは?
高血圧とは、心臓から送り出される血液が血管の壁にかかる圧力が常に高い状態を指します。
日本高血圧学会の基準では、
- 収縮期血圧(上の血圧)140mmHg以上
- 拡張期血圧(下の血圧)90mmHg以上
のいずれか、または両方が該当すると「高血圧」と診断されます。
なぜ高血圧は危険なのか
血圧が高い状態が続くと、血管の壁が傷つき、動脈硬化が進行します。
その結果、次のような合併症を引き起こすリスクが高まります。
- 脳卒中(脳出血・脳梗塞)
- 心筋梗塞・狭心症
- 腎不全・尿たんぱく
- 大動脈瘤・末梢動脈疾患(PAD)
これらは生命に関わる重大な病気であり、高血圧を早期に発見・治療することが最も重要な予防になります。
高血圧の主な原因
- 塩分の摂りすぎ
日本人の平均塩分摂取量は推奨量より2〜3g多いとされています。
- 運動不足
運動によって血流や代謝が改善され、血圧が下がりやすくなります。
- 肥満(特に内臓脂肪型)
体重が増えると心臓や血管に負担がかかります。
- ストレス・睡眠不足
交感神経が優位になり、血圧が上がりやすくなります。
- 遺伝的要因
家族に高血圧の方がいる場合は、若いうちから注意が必要です。
高血圧の治療法
① 生活習慣の改善
- 塩分は1日6g未満を目標に(味噌汁・漬物・加工食品に注意)
- 野菜・果物を増やし、バランスの取れた食事を心がける
- 1日30分程度のウォーキングなど軽い運動を継続
- 禁煙・節酒(お酒は控えめに)
- 十分な睡眠・ストレスケア
② 薬物療法
生活改善だけで血圧が下がらない場合は、医師の判断で降圧薬を使用します。
代表的な薬には以下があります。
- Ca拮抗薬
- ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)
- ACE阻害薬
- 利尿薬
いずれも“血管を守るために血圧をコントロールする薬”であり、「一生やめられない薬」ではありません。医師と相談しながら安全に継続しましょう。
自宅での血圧チェックも重要
診察室での血圧だけでなく、家庭血圧(自宅で測る血圧)も非常に大切です。
起床後・就寝前に測定し、毎日の記録をつけることで、
- 薬の効果判定
- 生活習慣の見直し
- “隠れ高血圧”の発見
につながります。
高田馬場駅前メディカルクリニックでは、家庭血圧の記録をもとに、より適切な治療方針をご提案しています。
高血圧で当院を受診される方へ
当院では以下のような方に特に受診をおすすめしています。
- 健康診断で血圧を指摘された
- 最近、頭痛・肩こり・動悸を感じる
- 血圧は高めだが、薬を始めるべきか迷っている
- 他院で治療中だが、血圧が安定しない
- 家族に高血圧や心臓病の方がいる
医師が生活習慣・食事・睡眠・ストレスまで含めて丁寧にカウンセリングし、最適な治療プランをご提案いたします。
まとめ:血圧は「放置せず、見える化」から
高血圧は、症状がなくても確実に血管を痛める病気です。
血圧を定期的にチェックし、生活習慣の改善と適切な治療を続けることで、将来の脳・心臓・腎臓の病気を防ぐことができます。
高田馬場駅前メディカルクリニックでは、 高血圧の検査・管理・治療をはじめ、糖尿病や脂質異常症など生活習慣病のトータルケアを行っています。
お気軽にご相談ください。
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