いぼ痔とはどんな病気?出血や痛みの症状と効果的な治療法

- 2026年6月15日
- スタッフコラム
いぼ痔とはどんな病気なのか、肛門にできた膨らみや出血が本当に痔なのか不安に感じる方は少なくありません。
いぼ痔は肛門周囲の血流が滞ったり、肛門を支える組織が下がったりして、肛門の内側や外側にいぼのような腫れができる病気です。
痛みが少ないまま出血する内痔核、強い痛みやしこりを伴う外痔核があり、症状の出方は場所によって異なります。
今回は、いぼ痔とはどんな病気か、原因や症状、治療方法、病院へ行く目安を詳しく解説していきましょう。
いぼ痔とはどんな病気?症状も解説

肛門の血流や組織が腫れる病気
いぼ痔とは、肛門周囲の血流が滞ったり、肛門のクッション組織が腫れたりして起こる病気です。
肛門には便やガスが漏れないように支える組織がありますが、排便時の負担や血流の滞りが続くと膨らみやすくなります。
腫れた部分が肛門の内側や外側にできると、出血、違和感、脱出、痛みなどの症状が発生。
肛門まわりに膨らみがある、排便時に血が出るなどの変化があるなら、いぼ痔かどうかを肛門科で確認しましょう。
内痔核は出血や脱出で気づきやすい
いぼ痔のうち、肛門の内側にできるものを内痔核と呼びます。
内痔核は痛みを感じにくい場所にできるため、強い痛みよりも排便時の出血や、肛門からいぼが出る感覚で気づきやすいです。
初期には自然に戻ることもありますが、進行すると指で戻さないと戻らない、常に外へ出たままになる状態へ進みかねません。
痛みが少なくても出血や脱出を繰り返す内痔核では、薬だけでなく注射療法や手術の検討も必要になるでしょう。
外痔核は腫れや痛みが出やすい
肛門の外側のいぼ痔は外痔核と呼ばれ、腫れや痛みを感じやすい特徴があります。
肛門の外側は痛みを感じる神経が多く、炎症や血のかたまりができると座るだけでもつらい痛みが出やすいです。
急に硬いしこりができた、歩くと響く、排便時に痛むなどの症状では、外痔核や血栓性外痔核の可能性も。
強い痛みや急な腫れがあるときは、自己判断で押し込んだり潰そうとしたりせず、肛門科で相談してください。
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いぼ痔とは何が原因で起こる?

便秘や強いいきみで肛門に負担
いぼ痔の原因として多いのが、便秘や排便時の強いいきみです。
便が硬いと出すときに強い力が必要になり、肛門周囲の血管やクッション組織に圧力がかかります。
何度も強くいきむ習慣が続くと、肛門の血流が滞って腫れが起こり、出血や脱出を繰り返すいぼ痔につながりかねません。
便秘が続く、トイレに長く座る、排便後もすっきりしないなら、便通の改善とあわせて肛門の状態も確認しましょう。
長時間の座位や冷えで血流が滞る
長時間座り続ける生活や体の冷えも、いぼ痔を悪化させる原因です。
デスクワークや長距離運転などで同じ姿勢が続くと、肛門周囲が圧迫されて血液が戻りにくくなります。
血流が滞ると肛門まわりの静脈に血液がたまり、いぼ痔の腫れや違和感が出やすくなるのは避けられません。
座りっぱなしが多い方は、こまめに立ち上がる、軽く歩く、体を冷やさないなどの工夫が必要でしょう。
妊娠・出産や下痢でも悪化しやすい
いぼ痔は、妊娠や出産、下痢の繰り返しでも悪化しやすい病気です。
妊娠中は大きくなった子宮で骨盤内の血流が滞りやすく、便秘や腹圧の影響も加わって肛門への負担が増えます。
出産時のいきみで肛門周囲に強い圧力がかかると、いぼ痔が悪化したり新しく腫れたりする場合も。
下痢を繰り返す方も肛門が刺激されやすいため、便秘だけでなく下痢が続く場合も肛門科へ相談しましょう。
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いぼ痔とはどう治療する病気?

軽症なら生活習慣や薬で改善
いぼ痔は、軽症であれば生活習慣の見直しや薬で症状の改善を目指せます。
便秘やいきみ、長時間のトイレなど肛門への負担を減らすと、腫れや出血が落ち着きやすいです。
軟膏や坐薬、注入軟膏などの薬は、痛み、腫れ、出血、かゆみの抑制に効果的。
ただし、薬で一時的に楽になっても再発する場合は、進行度に合った治療を相談する必要があります。
脱出を繰り返すなら注射療法
内痔核が脱出を繰り返す場合は、薬だけでなく注射療法の検討が必要です。
排便時にいぼが出る、指で戻さないと戻らない、出血や粘液を繰り返す状態では、薬だけでは改善しにくいでしょう。
当院では、内痔核に対して薬剤を注射して出血や脱出を抑える切らない治療法「ジオン注射」も検討できます。
切る手術に抵抗がある方も、まずは内痔核の進行度や適応を確認し、自分に合う治療方法を相談してください。
進行したいぼ痔は手術が必要?
進行したいぼ痔では、手術が必要になる場合もあります。
常にいぼが外へ出ている、出血や粘液が続く、日常生活に支障がある状態では、保存療法だけで改善しにくいです。
外痔核が大きい場合や、強い痛みを伴う血栓性外痔核では、処置や手術を含めた治療が検討されます。
手術が必要かどうかは症状だけで判断できないため、肛門科で種類と進行度を確認しましょう。
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いぼ痔とは自己判断してよい病気?

血便は大腸の病気との区別が必要
いぼ痔はよくある病気ですが、出血をすべて痔だと自己判断するのは危険です。
内痔核では排便時に鮮やかな赤い血が出ることがありますが、大腸ポリープや大腸がん、炎症性腸疾患でも血便は起こります。
血が何度も出る、便に血が混じる、便潜血陽性を指摘されたなら、大腸側の病気が隠れていないか確認しなければなりません。
痔だと思って市販薬だけで様子を見るのではなく、必要に応じて大腸カメラの相談もしてください。
皮垂や肛門ポリープと似ている
肛門まわりの膨らみは、いぼ痔以外の病気と似ている場合があります。
外痔核や切れ痔の炎症が落ち着いたあとに残る皮膚のたるみは、皮垂としてぷにぷに触れる人もいるでしょう。
肛門ポリープも慢性的な刺激でできやすく、いぼ痔と見た目で区別しにくいです。
肛門から何か出ている、しこりがある、違和感が続くなら、自己判断で押し込まず診察を受けましょう。
市販薬で改善しないなら受診する
市販薬を使ってもいぼ痔の症状が改善しないなら病院で確認した方がよい状態です。
薬で痛みやかゆみが一時的に軽くなっても、脱出や出血の原因が残っていれば症状を繰り返します。
出血、痛み、腫れ、脱出が続くなら、薬だけでは改善しにくい段階に進んでいないとも限りません。
何度も再発する、悪化している、日常生活に支障があるなら、早めに肛門科へ相談してください。
いぼ痔とは早めに相談すべき病気

いぼ痔とは、肛門周囲の血流やクッション組織の腫れによって、肛門の内側や外側にいぼのような膨らみができる病気です。
内痔核は出血や脱出で気づきやすく、外痔核は腫れや痛み、硬いしこりとして自覚しやすい特徴があります。
軽症なら生活習慣の改善や薬で落ち着く場合もありますが、脱出や出血を繰り返すなら治療方法の確認が必要。
いぼ痔かどうか不安な方や、市販薬で改善しない方は、自己判断で放置せず肛門科へ相談しましょう。
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